「しんぶん赤旗」2013/10/31
共産党に諫早情報隠す
長崎県が2年以上
 諫早湾干拓事業をめぐり、長崎県が日本共産党県議だけ情報を伝えないなど不公平な議会対応をし続けていたことが29日、分かりました。党県委員会は近く池松誠二県総務部長に抗議します。

 共産党外しが分かったのは、九州農政局が諫早湾干拓事業潮受け堤防排水門開門の工事着手の予定(28日)を発表した25日に中村法道知事、宮本明雄諫早市長、金澤秀三郎雲仙市長が抗議文を送付したことが発端です。対外的な県の公式文書は、全県議に電話で事前連絡の上、届けられるのが通例ですが、日本共産党には25日当日に報告がなく、29日夕方まで抗議文が届きませんでした。諫早湾干拓課によると、今回のケースは初めてではなく、情報提供として議員に根回しを行う際、少なくとも2年間は日本共産党にだけは伝えてなかったことを認めました。日本共産党は、農漁業共存をめざす立場から早期開門を主張、県の開門妨害を批判してきました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は「不公平な議会対応は絶対に許されません。賛否にかかわらず、すべての議員に対して公平な対応をすべきだ」と話しました。