「しんぶん赤旗」2013/10/13
自衛隊 武装パレード強行
大村「市民の声を無視」
 長崎県大村市の自衛隊大村駐屯地の部隊は12日、市民の反対を押し切って市中での武装パレードを強行しました。

 同駐屯地は、創立記念日に合わせて12.13の両日に武装パレードと模擬戦を計画。12日のパレードは、4車線の公道を交通規制した上で行われ、銃をかざして隊列を組み行進。装甲車のほか戦車まで登場しました。

 「パレードは日頃の訓練の披露」(同駐屯地)としていますが、銃をかざした完全武装で行進する姿は、戦前の軍隊そのものです。

 台風24号が最接近した8日も、同駐屯地内で空砲を撃つなどの訓練を行いました。「警察も消防署も警戒態勢にある中で非常識ではないか」との市民の苦情にも、「2カ月以上も前から町内会にも通告していたこと」として聞きませんでした。

 日本共産党大村市委員会は、周辺住民から反対の声が上がっているとして事前に中止を申し入れましたが、聞き入れられませんでした。党大村市委員会の久野正義委員長は「市民の声を無視し、強行したことに憤りを感じる」と話しました。