「しんぶん赤旗」2013/10/10
今後公費参加しない
諫早開門抗議行動 県議会議長が回答
※写真は9月20日、長崎県庁での日本
共産党による抗議申し入れ
 長崎県議会の渡辺敏勝議長は8日、抗議行動に議員が税金を使って参加させるべきではないとの日本共産党県委員会と堀江ひとみ県議の抗議を全面的に受け入れ、「今後、抗議行動には、委員会としては参加しない」と回答しました。

 問題となっていたのは、国営諫早湾干拓事業(諫早市)潮受け堤防排水門の開門に向けた国の準備工事に対する9月9日の「開門反対行動」に、県議会農水経済委員会所属の自公民7議員が「県内現地視察」を名目に公費で参加したもの。7県議は、「地元の意見聴取」を理由に議長の許可を受け、約4万円のジャンボタクシーで長崎市と諫早市を往復。同様の行動は6月にも行われていました。

 渡辺議長は、3日に県議会の委員長会議で抗議について協議。全国議長会に問い合わせたところ、「(委員会が)抗議行動のみに参加するのは好ましくない」と指摘されていました。

 堀江県議は「委員会活動と抗議行動に、一線を引いたことは、県民世論に応えた判断です。長崎県では大きな問題になっている諫早湾干拓事業、石木ダムが山場を迎えるだけに、意義深いことです」とのべました。