「しんぶん赤旗」2013/08/08
絵筆に平和への思い
「キッズ・ゲルニカ」
 平和を願って壁画を描き世界に発信する「キッズ・ゲルニカinながさき」〜国際子ども平和壁画展(長崎親善人形の会主催)に出す作品の制作が7日、長崎市でありました。福島県南相馬市の高校生10人も参加しました。

 「キッズ・ゲルニカ」は、スペインの画家、パブロ・ピカソがスペイン市民戦争でドイツ軍機などによるゲルニカ爆撃に抗議して描いた反戦壁画「ゲルニカ」(1937年)と同じ大きさの縦3・5メートル、横7・8メートルのキャンバスに、自分の想像する平和の絵を描くというプロジェクトです。展示は、長崎市の爆心地公園と長崎原爆資料館正面玄関前の広場で6日から始まっており、12日まで展示されます。

 約30人で制作に取り組み、平和の願いを絵筆に込めました。南相馬市の高校生らは、長崎に行きたいと手を上げ、制作に加わりました。平和式典などに参加する予定です。

 南相馬市の寺島誠哉さん(16)は「みんなで絵を描いた経験がなかったため、制作は楽しかった。こういった活動が世界平和や福島の復興につながってほしい」と話しました。