「しんぶん赤旗」2013/06/29
危険な実験施設 計画中止求める
市民団体
 くらしと地域を考える長崎市民の会の吉田省三代表委員ら9人は21日、長崎大学に最高危険度病原体実験施設(BSL―4=バイオセーフティレベル4)建設計画の中止を申し入れました。

 中止要求の理由に▽施設予定地が住宅密集地で非常識▽住宅地の設置は国際基準違反▽情報公開と住民の参加が不十分―など6点をあげ、吉田氏は「危険な施設によって周辺住民の生命が脅かされるべきではない」と語りました。

 予定地の近くに住む下田豊さん(63)は「周辺住民の安全は確保されるのか。大学側は説明責任を果たしていない」、原田成子さん(67)は「もっと情報を知らせてほしい。長崎大学は住民の信頼を損なうことをなぜするのか」などと訴えました。

 大学側は、担当ではないとして即答を差し控えました。

 日本共産党の中西敦信前市議が同席しました。