「しんぶん赤旗」2013/06/27
有明開門 知事は漁民の声を聞いて
長崎県庁“包囲行動"
 長崎、佐賀、福岡の漁民と「よみがえれ!有明」訴訟弁護団、支援者ら約40人は26日、開門確定判決に抵抗し続ける長崎県に抗議して「県庁包囲、宣伝行動」に取り組みました。「県知事は漁民の声を聞け」「宝の海を返せ」と長崎市内をデモしてアピール。県庁前と鉄橋で宣伝しました。

 県庁前での宣伝で「よみがえれ!有明海」訴訟を支援する会の岩井三樹事務局長は、中村法道知事について「開門反対派の話ばかりを聞き、漁民の話を聞かない。全体の奉仕者と定めた憲法15条にも違反している」と批判。堀良一弁護士は「中村知事の『開門確定判決を守るな』という意見は憲法違反」と指摘しました。

 漁民らも、熊本県で自殺に追い込まれたノリ養殖業者など、漁業で生活できない窮状を訴えました。県議会で唯一開門を求めている日本共産党の堀江ひとみ県議も「農民も漁民も県民。農漁両立の長崎県をめざしてほしい」と訴えました。

 有明訴訟弁護団は県に申し入れをおこない、確定判決を無視する主張を繰り返すことなどをただす県への公開質問状にたいし、週内に文書による回答を要求しました。