「しんぶん赤旗」2013/05/13
世論で開門実現を
有明海訴訟支援へ 長崎の会
 「よみがえれ! 有明海訴訟」を支援する長崎の会は11日、長崎県諫早市で総会を開きました。

 約50人が参加。代表世話人の一人の森永正之弁護士は「今年開門の確信を持って取り組みたい」とあいさつ。瑞穂漁協の石田徳春組合長は「漁に出ても昨年10キロだった水揚げが4〜5キロ。稚貝がおらず、採算がとれない」と窮状を訴えました。

 有明訴訟弁護団事務局長の堀良一弁護士は、講演で前倒し開門の9月開門実現に向けた国との協議を紹介。「5年間の開門調査を監視してきっちりやらせて開門効果を見せる必要がある」と強調しました。

 坂田輝行事務局長は「私たち自身が海とともに生きている。周りの自然が壊れれば生きていけない」と会の理念を語り、裁判の状況などこの間の経緯を説明。「何がなんでも自分たちの思いを押し通そうとしている官僚組織とたたかっている。国民的世論で私たちの願いを実現するしかない」と訴えました。