「しんぶん赤旗」2013/05/03
紙切れ一枚で子会社に廃業通告
こんな乱暴許されない
佐世保・労組抗議、闘争に支援
 建交労長崎県本部は4月30日、長崎合同支部おおとり運送分会支援集会を佐世保市で開き、支援者ら約50人が参加しました。

 おおとり運送は創業79年の佐世保市の運送会社ですが、3月末に親会社・鷹島建設(会長=椎山賢治・松浦市議)は4月末閉鎖の一方的な廃業を同分会に通告しました。紙切れ一枚の通告で、労働者36人の雇用、退職金・生活保障についての説明は一切ありませんでした。

 分会によると、おおとり運送は、2008年に鷹島建設の子会社となって以降、鷹島建設から必要のないクレーンの購入・売却などを指示され、売却益を吸い上げられていたといいます。昨年11月に労働組合を結成してから、クレーン売却は行われていませんでしたが、債務超過を理由に廃業を通告していました。分会は「前年度より売り上げは伸びている。廃業は不当」として、閉鎖予定を過ぎた5月も受注した仕事に責任を持って取り組み、会社存続を訴えて団体交渉を重ねています。

 集会で、建交労中央本部の赤羽数幸書記長は「一方的な廃業通告。こんな乱暴なやり方はない。組合つぶしが目的の会社つぶしだ」と批判。支援者から「おおとり運送は地域に欠かせない」などの激励が寄せられ、「雇用と生活を守るために、職場確保態勢を取り続ける」との闘争宣言を採択しました。

 日本共産党の安江結子松浦市議も激励に駆けつけました。