「しんぶん赤旗」2013/03/30
諫早質問真摯な回答を
共同センターが知事に抗議
 諫早湾の干潟を守る諫早地区共同センター(諫干共同センター)は29日、質問書にまともに答えないとして中村法道長崎県知事に抗議する文書を提出しました。知事への申し入れは、昨年10月から5回目となります。

 諫干共同センターは諫早湾干拓問題をめぐり農業と漁業の共存と防災・環境保全に取り組んでいる諫早・大村両市の約150人でつくっている住民団体です。宮地昭代表と大島弘三副代表、坂田輝行事務局長が県庁を訪れ、県諫早湾干拓室を通じて中村知事に強く抗議しました。

 諫干共同センターは、中村知事が諫早湾干拓の開門を命じた福岡高裁確定判決を無視・軽視する言動を繰り返していることを再々ただしてきました。「真摯(しんし)な質問に知事名による責任ある回答がなされない」「県職員との懇談すら拒否される」といった県民軽視の姿勢に、宮地氏が抗議文を手渡しました。

 坂田氏は「自然環境をきちんとするのは後の世代にとっても大事です」と語るとともに、知事の対応には「怒りを通り越して悲しい」とのべました。