「しんぶん赤旗」2013/03/29
TPP撤回求める意見書
五島市議会 全会一致で可決
 長崎県五島市議会は27日、「TPP(環太平洋連携協定)交渉参加表明に強く抗議し、撤回を求める意見書」を全会一致で可決しました。

 日本共産党の橋本憲治市議は、13日の定例市議会一般質問でTPP問題を取り上げ、同市の農業算出額試算が2006年比で28億7400万円(50・8%)減少することを明らかにしました。日本共産党を含む3会派が意見書案を提出していました。

 意見書は「TPPに参加すれば、広範な分野で国民の命と暮らしを守る各種の国内制度が破壊される懸念がある」としてTPP交渉参加表明の撤回を求めています。

 橋本市議は「TPP参加は農業・漁業への影響が大きく、島自体が成り立たなくなる。五島を守るため、TPPに反対したい」と話しました。

 同じく農業が基幹産業の南島原市議会も21日、賛成多数で同様の意見書を可決しました。