「しんぶん赤旗」日曜版 少年少女のページ 2013/02/24
カピバラかわいい
長崎バイオパーク
 長崎県西海市西彼町にある「長崎バイオパーク」は、ふれあえる動植物園です。世界約200種の生き物がいます。見るだけでなく、ふれられる動物もたくさんいます。

 ネズミの仲間で一番大きいカピバラは10匹が放し飼いで、自由にふれあえます。おとなになると体長1〜1・3メートル、体重50キロ以上になります。足には水かきがあり泳ぎが上手です。

 カピバラをなでて、エサやりをした、まいきちゃん(4)は「温かかった。かわいかった」と大喜び。弟の、こはくくん(2)もスプーンでえさをあげて笑顔です。

 カピバラはマスコットキャラクターの「カピバラさん」で人気者になりました。寒い冬は露天風呂に入るカピバラに会えます。お風呂は2月末までやっています。

 カピバラはとても臆病な動物です。そのため飼育員は、何世代もかけて人になつくように練習しました。園で生まれ育ったカピバラが、ふれあい体験に登場しています。

 カピバラにふれあえるのはこの園ならではです。他の園から訪れたある飼育員は「カピバラに初めて触った」といったそうです。

ZOOっと

 日本で初めて人工哺育に成功したカバの「モモ」(18)も人気です。赤ちゃんのころ、お母さんと過ごせなかったので、「泳げないカバ」でした。生後2カ月すぎから、飼育担当の伊藤雅男さんと16回も泳ぎの練習をしたそうです。今では2歳の子カバ「百吉(ももきち)」と元気に泳いでいます。

 長崎バイオパークは「ZOOっと近くにふれあえる動物園・植物園」が合言葉です(「ZOO」は英語で「動物園」のこと)。一度訪ねてみませんか?
長崎県・村ア利幸記者