「しんぶん赤旗」2013/02/16
諫早早期開門求める
諫早・大村両市の住民が知事に抗議
 諫早湾の干潟を守る諫早地区共同センター(諫干共同センター)は15日、質問書に対しまともに回答しない中村法道長崎県知事に抗議する文書を提出しました。

 諫干共同センターは諫早湾干拓問題をめぐり農業と漁業の共存と防災・環境保全に取り組んでいる諫早・大村両市の住民団体です。大島弘三副代表と坂田輝行事務局長が県庁を訪れ、県諫早湾干拓室を通じて中村知事に回答を求めました。

 諫干共同センターは、中村知事が諫早湾干拓の開門を命じた福岡高裁確定判決を無視・軽視する言動を繰り返していることを繰り返しただしており、申し入れは昨年10月から今回で4回目です。

 文書で求めたのは、@知事名での文書による回答要求A諫早湾干拓に関する懇談の機会の設置―の2点です。

 坂田氏は「漁民は早期開門を求めているが、いたずらな開門反対は早期開門を阻み、長崎県民の不利益になる」として県に強く回答を求めました。

 大島氏は「開門は目前に迫っており、県民の利益を考えるため、知恵を出し合うべきだ」と語りました。