「しんぶん赤旗」2013/02/17
日弁連が人権問題で石木ダム調査
住民らの切実な思いを聞く
 日本弁護士連合会(日弁連)公害対策環境委員会は11、12の両日、長崎県東彼杵(ひがしそのぎ)郡川棚(かわたな)町を訪れ、石木ダム建設予定地調査と地元住民からの聞き取りを行いました。

 石木ダムは、県と佐世保市が川棚町・石木川に佐世保市の水不足対策と地元の洪水対策を理由に285億円かけて建設する計画です。約50年前の県による無断測量調査以来の強行姿勢を崩さない県と白紙撤回を求める住民との攻防が続いています。

 調査には弁護士7人が参加。住民の反対を行政が無視する人権問題の角度から実施しました。住民らは「私たちが住む権利を主張することが悪いのか」「子の世代に問題を引き継がせたくない」と語り、佐世保市の過大な水需要設定や洪水対策の効果がそもそもないことなどを指摘しました。

 住民からの聞き取りを終えた大木一俊弁護士は「今後も調査を続けていきたい」と語りました。

 日本共産党の山下千秋佐世保市議と久保田和恵川棚町議も同席しました。