「しんぶん赤旗」2012/1/17
長崎県立図書館、現地建て替えで
 3自治体シンポ

 長崎県立図書館の建て替えをめぐり長崎市・長与町・時津町の3自治体は15日、「県立図書館の長崎市での存続・再整備を求めるシンポジウム」を長崎市内で開きました。
 シンポは、老朽化を理由に長崎市にある県立図書館の大村市移設を求める議論に対し、現地建て替えの立場から意見を出し合ったものです。

 県地方史研究会会長の原田博二氏が「長崎学における県立図書館が果たす役割」を講演。「専門館・文書館・公文書館の機能が県立図書館には必要」と訴えました。

 パネルディスカッションでは、M口美佐江氏(市子ども文庫連絡協議会会長)が「図書館は多くの人が利用してこそ価値がある」と長崎市約45万人と大村市約10万人の人口比較からも現地建て替えを訴えました。

 小袋朋美氏(長与町図書館協議会委員)は「大村市図書館との併設が検討されている」として、サービス低下の可能性を指摘しました。