「しんぶん赤旗」2012/
被爆地域拡大求めて
被爆地域拡大協議会 長崎市に申し入れ

 長崎被爆地域拡大協議会は21日、被爆地域指定の抜本的見直しを長崎市に申し入れました。

 申し入れには、被爆未指定地域の住民ら17人が出席。峰松巳会長は@長崎県保険医協会会長の本田孝也医師の「黒い雨」調査を新たな科学的知見として調査研究し、国に検証を要請Aがん治療も対象にするなど「被爆体験者支援事業」の抜本的な改善B核兵器緊急廃絶と国家補償を明記した被爆者援護法を速やかな制定―の3点を要望しました。

 住民らも「低線量被ばくの人体影響について市も判断すべきではないか」「調査研究は市としての義務ではないか」などと指摘。原爆対策課は、内部被ばくの人体影響の不明瞭な点を強調し、「今の被爆体験者医療を使いやすい形にするため、今後も国に要望を続けていきたい」とのべました。

 被爆地域拡大協議会は文書による回答を求め、市側は「年内に回答する」とのべました。