「しんぶん赤旗」2012/11/21
諫早開門和解協議を
長崎・訴訟支援の会が決起集会

 「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会は19日、「開門への和解協議を実現させよう! 11・19決起集会」を長崎市で開き約60人が参加しました。

 「よみがえれ!有明訴訟」弁護団の堀良一弁護士は、長崎県の開門差し止め訴訟の審理終了が来年5月13日になったことにふれ、「決定が出るのは6月か7月。予算が決まり、開門のための工事がすでに始まっている中で差し止めが認められるはずがない。県は和解協議の場に出て来ざるをえなくなる」として、「国と県との三者開門協議しか解決はありえない」と強調しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議があいさつし、県議有志12人で有明訴訟弁護団の弁護士と学習会をしたと紹介。開門反対一色だった県議会の変化を指摘し、「開門反対の中村知事を方向転換させる意見書を出すなどするのが県議会の役割です」と話しました。

 漁民ら5人が発言。来年5月の開門を強く求めました。小長井漁協(諫早市)の松永秀則さんは国保料の支払いさえ困窮する漁民の状況を訴えました。大浦漁協(佐賀県)の平方宣清さんはタイラギが取れない漁民の窮状を訴え、「漁業に影響が少ない5月開門を勝ち取りたい」とのべました。