県民の運動ひろげ、石木ダム建設を中止へ
党長崎県委 政府交渉の結果で会見

 日本共産党長崎県委員会は9日、長崎県庁内で記者会見し、6、7日におこなった対政府交渉の結果について明らかにしました。会見には団長の堀江ひとみ県議と牧山隆衆院1区候補が参加しました。

堀江県議は、交渉が9省庁47項目に及んだことを紹介し、「今回の政府交渉は、県民の声を国政に届けると同時に、交渉によって実現への展望を切り開いたものもあり、県下の様々な運動を激励するものとなる」と強調しました。

 その中で重要な段階を迎えている石木ダム問題について、所管の厚労省と国交省との交渉内容を詳しく述べました。厚労省に対して、「厚労省の水道整備事業の再評価実施要領に沿って直ちに再評価を実施」することを、実施主体となる佐世保市に求めよと迫ったことを報告。厚労省の担当者は、再評価がおこなわれダム本体工事の時期が変更になるなど、これまでの計画が変わるようなことがあれば、国の補助金も今まで通りとはならないいと述べました。また、国交省の担当者は、一般論と断りながらも、今後の水需要計画などの条件が変われば事業認定の判断も変わるとの見解を示しました。

 堀江県議は「今回の交渉結果は、石木ダムの建設中止を求めるたたかいを大きく後押しするものと確信します。そのために引き続き力を尽くしたい」と述べました。