「しんぶん赤旗」2012/10/26
ビナード氏迎え、長崎市で講演会
県九条の会

 長崎県憲法九条の会は20日、長崎市の原爆資料館でアメリカ生まれの日本語詩人のアーサー・ビナード氏を招き、講演会を行いました。

 ビナード氏は「日本語ぽこりぽこり」と題して講演。「広島・長崎の原爆の日を区別して捉える必要がある」と問題提起し、核兵器の歴史について語りました。広島原爆が一般的に最初に使用された核兵器ではあるが、核開発の端緒となったプルトニウム型原爆が使用された長崎が現在の原爆の始まりであることを強調。「プルトニウム型原爆が落とされた長崎が、プルトニウムづくりを理解するためのレンズの役割を果たす必要があります」と訴え、核兵器づくりに原発が利用されてきたことを告発しました。

 ビナード氏は「非核三原則を持つ、アメリカ合衆国憲法より優れた憲法が日本にあるが、これをなくそうという動きがある。すべては核開発をしたいからで、たたかっていかなければならない」と呼びかけました。