「しんぶん赤旗」2012/10/12
諫早開門　判決軽視許されない
市民団体　長崎県知事に質問書

　諫早湾の干潟を守る諫早地区共同センター（諫干共同センター）は１１日、長崎県の中村法道知事が諫早湾干拓事業で福岡高裁の開門を命じる判決を無視・軽視した言動を繰り返していることをただす質問書を同知事に提出しました。

　諫干共同センターは、諫早湾干拓問題をめぐり農業と漁業の共存と防災・環境保全に取り組んでいる諫早市・大村市の市民団体です。宮地昭代表が県庁を訪れ、県諫早湾干拓室を通じて中村知事による回答を強く求めました。

　中村知事の見解を求めたのは、①福岡高裁の判決は「確定」しており、何人たりとも従う義務がある②公人として県知事は確定判決に従う義務がある③「開門差し止め訴訟」の結果に関係なく、確定判決への履行義務がある④公人たる県知事が果たすべき役目は、開門調査実施へ県政を切り替えること⑤法秩序維持の方向へ県政を転換させるべきだ―の５点です。

　諫干共同センターは、２週間以内をめどに文書で回答するよう求めました。