「しんぶん赤旗」2012/09/12
長崎知事は現地見よ
諫早干拓 漁民ら面談も要請

 「よみがえれ!有明訴訟」長崎県関係原告漁民ら10人は10日、中村法道知事の現地視察と再度の面談を申し入れました。中村知事とは8月23日に初めて面談が実現しています。

 島原漁協の中田猶喜理事が要請書を読み上げ、「面談30分の短時間では不漁に苦しむ漁民の実情を理解できない。開門期限が差し迫っているため、実情を正確に認識してほしい」として、中村知事の現地視察の必要性と面談の継続を強調しました。

 同訴訟弁護団の堀良一弁護士は、弁護団との面談に中村知事が応じるよう要請。堀氏が中村知事の対応の問題点を追及すると、県側は「そういった議論には一切応じられない」の一点張りで回答を拒否しました。

 堀氏は、水産庁が8月に公表した有明海の漁船・養殖漁業不振の調査結果を示し、具体的な緊急救済措置を取るよう県に要求。県側も「事業の制度に合わせて対応していく」と答えました。