「しんぶん赤旗」2012/09/08
土曜人とき
歌で人を喜ばせたい
地域と社会を明るくする運動を続ける演歌歌手
東京都大田区在住 五島つばきさん(33)

 ♪人はみな生かされて
  生きてゆく

 「ひまわりの譜(うた)」で繰り返されるフレーズ。クリスチャンの自分をイメージして歌います。

 「ひまわりの譜」は犯罪者の改善・更生を助け、犯罪の予防にあたる保護司の人が作詩した歌です。一般の歌謡曲ファンにその存在を知らせる運動をしています。ボランティア活動にも積極的です。

 1978年、長崎県福江市(現在の五島市)生まれ。漁師の父の影響で演歌が好きになり、鳥羽一郎さんの歌が子守唄でした。進路に悩んだ17歳のとき、長崎のカラオケ大会で優勝。歌で人に喜んでもらえる歌手の道を歩もうと決意しました。

 師匠・聖川湧さんともず唱平さんが名付けた「五島つばき」で8年間活動。名前は必ず五島の話題となり、興味を持たれるきっかけとなっています。「五島つばき茶」のイメージキャラクターも務め、地域おこしに貢献しています。

 姉弟子の香西かおりさんがあこがれの歌手。優しく思いやりがある姿に自分の未来を重ねます。特技は書道五段。サインは達筆です。趣味は音楽鑑賞で癒やしをもらいます。

 師匠の「人と同じことをせず、人の何倍も努力せよ」の言葉を胸に、五島つばき、きょうも歌います。

(長崎県・村ア利幸)