「しんぶん赤旗」2012/08/30
諫早開門 反対意見書を批判
党長崎県議 確定判決の否定

 諫早湾干拓事業の開門調査に向けた環境影響評価書について、長崎県議会は29日の本会議で、開門反対の立場から「開門に向けた次の手順に進もうとするもの」と批判して準備書の段階から手続きをやり直すよう求めた意見書を、反対1、退席2の賛成多数で可決しました。日本共産党の堀江ひとみ県議が反対討論に立ちました。

 堀江県議は「『一からやり直せ』というもので、法治国家ではあり得ない内容。福岡高裁判決で2013年12月20日を期限に開門することが確定している。意見書は確定判決の否定」と批判しました。

 堀江県議は、評価書の不十分さを指摘しつつ、中村法道知事の示した106項目の意見への回答があった点を強調。「営農、漁業、防災のいずれもを成り立たせるために、開門調査を実施するための対策工事の内容と工程表を公表させることなど、開門に向けて国に必要なことを求めていくべきです。一からやり直す立場に県議会が立つべきではない」とのべました。