「しんぶん赤旗」2012/07/19
被爆地域広く 根拠示し総会
長崎被爆地域拡大協議会

 長崎被爆地域拡大協議会は14日、定期総会を長崎市で開き、約60人が参加しました。

 峰松巳会長は、6月25日の被爆体験者訴訟の不当判決を批判、「新しい科学的知見はあったと国に突きつけたい」とあいさつしました。

 県保険医協会の本田孝也副会長が「長崎の残留放射線の歴史が証明する高度の蓋然(がいぜん)性」の題で講演。本田氏は、被爆未指定地域の被ばく線量を25ミリシーベルトと推定した1991年の長崎原爆残留放射能プルトニウム報告書について93年に厚生省が健康影響を否定したことに反論。「福島原発事故で全村避難した飯舘村の年間被ばく線量と同じであり、健康影響は当然ある」と語り、「長崎の東部以外の資料が残っていない被ばく未指定地域も汚染されていた」と強調しました。

 総会では、国・県・市に対する被爆地域拡大の運動強化と「原発ゼロ」をめざす活動方針を決めました。
 日本共産党の牧山隆衆院長崎1区候補が出席しました。