「しんぶん赤旗」2012/07/15
自民衆参2議員の親族企業 諫早干拓めぐり県議会
入植取り消し決議

 長崎県議会は13日、国営諫早湾干拓事業(諫早市)の優良営農地に金子原二郎前知事(自民党参院議員)と谷川弥一同党衆院議員の親族企業T・G・Fが入植した経緯を調べている県議会百条委員会の中間報告を受け、T・G・Fの入植決定取り消しなどの決議を日本共産党や民主・社民を含む24人の賛成多数で可決しました。

 議決したのは@T・G・Fの入植決定取り消しAT・G・Fの諫早湾干拓地の利用継続を認めないBT・G・F前代表で弥一議員の長男の谷川喜一氏の偽証罪での告発C金子・谷川両氏の同社の入植等にかかる対応を非難する声明D県と県農業振興公社の業務執行に対する透明性の確保を求める―の5決議。

 百条委員会はT・G・Fの利用継続を認めない決議の理由として、「虚偽報告に加え、農業に対する意欲と能力がない」と指摘。「意図的な虚偽報告ではない」との反対討論がありましたが、百条委員の一人は、当時のT・G・Fの計画のずさんさをあげ、反論しました。谷川喜一氏の偽証罪については、出頭拒否の理由に虚偽報告を自ら認める記載があると指摘しました。

 百条委員会では10日、委員会は継続して調査を続けることを決定しています。