「しんぶん赤旗」2012/06/07
谷川議員告発を決議
百条委出頭拒否で長崎県議会
 長崎県議会は6日、谷川弥一自民党衆院議員が正当な理由なく百条委員会の証人出頭要請を拒否したとして地方自治法違反の疑いで告発する決議を、民主、県政改革県民の会(元自民)、社民、共産の賛成23の多数で可決しました。反対は21で公明と自民党系。5月23日に金子原二郎同党参院議員(前知事)も告発されています。

 県議会の調査特別委員会・百条委員会は、国営諫早湾干拓事業(諫早市)の優良営農地に谷川・金子両氏の親族企業が入植した経緯を調べています。親族企業の不正入植の疑いが調査によって濃厚となり、関与が疑われた谷川氏の、証人出頭が求められていました。

 県議会は、谷川氏の「百条委員会の運営が適正ではなく、疑いは事実無根」との出頭拒否理由に対し、「正当な理由とは言えない」として告発しました。
 日本共産党の堀江ひとみ県議は「道義的責任も問われている。出頭して真実を明らかにすべきだ」と話しています。