「しんぶん赤旗」2012/05/31
県知事がなぜ会えぬ
有明訴訟弁護団 3回目の申し入れ

 「よみがえれ!有明」訴訟弁護団(馬奈木昭雄弁護団長)は29日、2月29日付の公開質問状に対する回答などを求め、長崎県の中村法道知事に申し入れました。

 3回目の申し入れですが、今回も知事が申し入れの場にいないことを馬奈木氏が指摘すると、県諫早湾干拓課の担当職員は「話は聞く、意見書は受け取るというスタンスは変わらない」と回答。馬奈木氏は「県知事が県民と直接会う必要がないというなら、その理由を説明すべきだ」と詰め寄りました。

 一方で弁護団は同席した水産部の職員に対し、困窮した漁民に支援や救済を講じる特措法第21条、22条の適用を要望。馬奈木氏は「共済に入っていない漁民もおり、適用できるかどうか是非、検討してほしい」と訴えました。

 馬奈木氏は「県知事が開門反対で押し通すからこのような状況がある。次回までに県民と会えない理由を聞かせていただきたい」と強く要望しました。