「しんぶん赤旗」2012/05/26
被爆直後のカラー映像
長崎県保険医協会が公表
 長崎県保険医協会の本田孝也副会長は24日、米国の軍医エルバート・デカーシー氏(故人)らが撮影した長崎の被爆者のカラー映像を公表しました。

 映像は、16ミリカラーフィルムで3本のフィルムを21分に編集。1945年10月から11月にかけて撮影されたもので、大村海軍病院に収容されていた被爆者のやけどの様子や被爆後の街の状況、被爆者の臓器の標本などが記録されています。

 フィルムは、広島県呉市の出版編集者、堀伸夫さんが米国立保健医学博物館に保管されていることを確認、今月初旬に入手。医学的に価値があるかどうかを「黒い雨」の研究をしている本田氏に調査を依頼しました。

 本田氏は「当時の16ミリカラーフィルムの存在は希少」として、「学術的に掘り下げる価値があり、保険医協会として研究していく」とのべました。