「しんぶん赤旗」2012/05/09
入植リスト報告 担当者が判断不自然
堀江県議指摘 金子前知事要請の疑い
長崎県議会百条委員会
 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の優良営農地に前知事と自民党衆院議員の親族企業が入植した経緯を調べている県議会百条委員会は7日の18回会合で、当時の選考委員会事務局長ら4人を証人尋問しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は、当時の県農林部長に「2007年12月に諫早干拓入植者が決定される前、予定者リストを知事に見せ、報告したのは誰の判断か」と質問すると、農林部長は「自分の判断で行った」と主張。農林部長に報告した担当課長も課長に報告した選考委員会事務局長も「自分の判断だった」とのべました。

 堀江県議は「選考委員会で決定される前に、匿名が前提の入植予定者リストを見せる重要な判断であり、上からの指示が必要なはず。各人がそれぞれの判断で報告するなどあり得ない」と不自然さを強調。当時の金子原二郎知事から報告要請があった疑いを指摘しました。


前知事19日招致
 次回19日午後1時から金子前知事(自民党参院議員)を証人招致する予定です。