「しんぶん赤旗」2012/04/15
「ギロチン」死 魚介類を悼む
長崎・諫早で式典

 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)による堤防閉め切りから15年の14日、「第15回諫早湾干潟慰霊祭」が諫早市白浜であり、約50人が参列しました。

 1997年4月14日、293枚の鋼板を次々に海中に落下させて諫早湾を閉め切った「ギロチン」で死滅した魚介類を悼むため毎年行っているもの。

 主催の「諫早湾干潟を憂える大牟田の仲間」代表の本昭弘さん(84)と正子さん(81)夫妻は「干拓による被害者がこれ以上、出ないよう願います」とあいさつしました。

 諫早干潟緊急救済本部の山下八千代代表は「海の環境悪化の原因を突き詰めれば、ただちに開門して干潟を戻すしかない」と訴えました。

 参列者は諫早湾が閉め切られた午前11時半に黙とうをしました。