「しんぶん赤旗」2012/04/11
長崎・百条委員会
入植応募リストに親族企業
自民・金子議員知っていた

 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の優良営農地に自民党衆参議員の親族企業「T・G・F」が入植した経緯を調べている県議会百条委員会は、6日の16回会合で、県農林部長(当時)ら4人を証人尋問しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は、当時知事だった金子原二郎参院議員が入植者応募企業のリストを見たと記者会見でのべていることをあげ追及。証人に「応募をしたすべての企業を当時の知事も農林部長も実名で把握し、T・G・Fが含まれていることも知っていた」と認めさせました。

 堀江県議は、証人の農林部長が選考委員だったことを確認した上で「選考委員会は応募者匿名で審査するはずなのに、証人は選考委員会が始まる前に知事に報告している。応募者を把握した上で選考委員会の審査にあたったのか」とただすと、証人は「選考委員長にも報告した」と認めました。

 堀江県議は金子元知事を証人として呼ぶよう要求しました。次回は23日。