「しんぶん赤旗」2012/03/26
ひと
原発ゼロへ長崎で活動するイラストレーター
宮崎 由紀(みやざき・ゆき)さん(34)
 福島原発事故による放射線被害を避けるため群馬県から実家のある長崎市に自主避難してきました。11歳の双子の男の子の母です。

 「原発ゼロ」を訴えるステッカーやバッジを創作しました。少女「アニー」が「ByeByeNUKES!」と手を振るイラスト。手軽に身につけ「原発ノー」の意思表示をします。1枚100円。「穏やかな声でアニーを広めていきたい」と話します。

 高校まで長崎の平和教育が盛んな地域で育ち、被爆体験を聞く機会も多く、放射線の怖さを身近に感じていました。父は県原水協の事務局長です。

 小学生の頃、父とつくる家族新聞のイラストを担当。独学で絵を学び、自分のホームページにイラストを掲載したことがきっかけで今の仕事に発展しました。「趣味の延長が仕事になっています」と語ります。

 信条は「なせば成る」。何事もまずやってみなければと考え、スタートします。

 夫は仕事の都合で群馬県に残っています。仲の良い友人たちの「私も離れられる場所があれば離れたい」との言葉が気になり、「長崎で何かできることはないか」との思いが今の活動につながっています。

 「命のバトンを健やかに渡すのが私たちの役目。経済も健康があってこそ。命が最優先されない政治はおかしい」。アニーと頑張ります。

 「アニー」のお求めは
http://mission-anny.cocolog-nifty.com/

 文・写真 村ア利幸