「しんぶん赤旗」2012/02/09
諫早百条委員会
当時の大村市農業委証言
自民党議員の親族企業への便宜

「疑われても仕方ない」

 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の優良営農地に谷川弥一自民党衆院議員と金子原二郎同党参院議員(前県知事)の親族企業「T・G・F」が入植した経緯を調べる県議会百条委員会は、6日の10回会合で、大村市農業委員会の当時の関係者3人と県農業会議の事務局長、農業振興公社の職員を証人尋問しました。

 T・G・Fの農業生産法人認可にあたり、虚偽報告を見抜けなかった市農業委員会の当時の事務局長は「調査不足だった」とのべました。申請と同時に認可されたことについて、日本共産党の堀江ひとみ県議は「T・G・Fは、事前に県農業会議に相談するなど、市農業委員会に申請した時点では法人要件を固めていた」とT・G・Fの法人申請時の手口を指摘。当時の事務局長はT・G・Fが谷川議員らの親族企業であることを知っていたことを認め、「便宜をはかったと思われてもいたしかたない」とのべました。

 次回23日に金子前知事の親族らを証人として呼ぶことを決めました。