「しんぶん赤旗」2011/12/23
春闘共闘会議がTPPで学習会 
  長崎県春闘共闘会議は21日、「TPPへの参加をやめさせる学習会」を長崎市内で開きました。
 
 川崎一宏氏(前県労連議長)が「TPP協定のネライと私たちのくらし」をテーマに講演。

 川崎氏は、TPP交渉における米国の狙いを「世界の総GDPの54%、総貿易額の52%を占めるアジアで米国主導の自由貿易を展開させること」と説明しました。さらに財界の狙いを、@大企業のさらなる海外進出A国内労働コストのさらなる低減B海外投資の拡大C規制緩和と民営化推進―の四つの視点から解説しました。

 川崎氏は「TPP交渉参加によって日本の食料自給率が13%まで落ち、何かのきっかけで食料輸入ができない状況になると、太平洋戦争当時よりも低い摂取カロリーで暮らさなければなりません。米国の言う自由貿易は人間が生きていけない世界です」と訴えました。

 この学習会には、農協、生協、労働組合関係者も参加、それぞれの立場から「TPP反対」を訴えました。