「しんぶん赤旗」2011/12/21
農業法人認可に不正 
前知事企業諫早入植 堀江県議が追及 
長崎県議会百条委

   国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の優良営農地に金子原二郎自民党参院議員(前県知事)と谷川弥一自民党衆院議員の親族企業が入植できた経緯を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)は19日、第7回会合を開き、大村市農業委員会と諫早市農業委員会の当時の関係者6人を証人尋問しました。
 県農業会議の関係者も参考人として出席しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は、親族企業T・G・Fが大村市でオリーブが育つかどうかも知らないほど農業に無知な段階で、入植1年前から入植を前提とした計画表を作成し、それについて市農業委に相談していた事実を指摘。

 「T・G・Fの設立が入植ありきで進められたのではないか」と追及しました。堀江県議の質疑で、農業従事者が半数以上必要な農業生産法人役員要件を満たしていないにもかかわらず、市農業委が見込みで法人として認めていたことが分かりました。

 次回は来年1月10日に開催。T・G・Fの代表と谷川衆院議員の長男である前代表らを証人として呼ぶ予定です。