「しんぶん赤旗」201112/10/
入植評価は作為的
 長崎諫早干拓 県百条委が証人尋問


 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の営農地に金子原二郎自民党参院議員(前県知事)と谷川弥一自民党衆院議員の親族企業が入植した選考過程を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)は6日、第6回会合を開き、県農業振興公社元事務局長ら4人を前回に続き証人尋問しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は「親族企業の調査を担当した元職員らが評価した選考調査表の点数と、その調査表を元に作成したはずの一覧表の点数とが合わない」と指摘。事務局による点数の改ざんが、親族企業の入植決定に大きく影響した点を強調しました。

 入植を希望する法人名・個人名を示さずに選考を行った問題では、証人の公社元事務局長が「名前を伏せて選考を行うよう選考委員会に提案した」と認め、事務局の評価が直接選考に反映される形となっていたことが分かりました。

 百条委員会の高比良元委員長は「事務局の評価は合理性がなく作為的」とのべ、入植者評価の再鑑定を依頼する可能性を示唆しました。
 次回は19日の開催。