「しんぶん赤旗」2011/11/22
木造住宅を学ぶ 九州初の大工塾 
大村市

  大工の協同と本格的木造住宅づくりの実践をめざす「杢人(もくじん)の会」(稲垣強理事長、本部・埼玉県)は19,20の両日に第1回九州大工塾を大村市で開きました。

 大工塾は、木造住宅づくりの技術を学ぶとともに、環境に目を向け、住宅づくりの意味を改めて考えることで自らの大工像を探るのが目的です。

 九州での大工塾は初めてで、来年2月までに計4回開かれます。

 約20人が参加。講師の丹呉明恭さんは、大工塾の理念として、
@安全に住める
A居住性能が確保される
B長く住み続けられる
C建設から解体まで不要な廃棄物を出さない

 ―の四つを示し、「理念にそった技術をどうやって工夫していくかを考えてほしい。伝統的な技術だからといって技術を残すために引き継ぐのではなく、今必要な技術を伝えていくことが大事」と訴えました。