「しんぶん赤旗」2011/11/16
被ばく線量をどう抑えるか 
野口氏が九条の会で講演

  長崎県憲法九条の会は12日、原発問題を考える講演会を長崎市内で開きました。

 野口邦和氏(日本大学歯学部専任講師)が「放射能・放射線の影響―原発と私たちの暮らし」をテーマに講演。「暮らしの中で被ばく線量をどう抑えるか」について説明しました。

 野口氏は「『放射性セシウムの半減期は30年』という誤解がある」と指摘。「セシウム137の半減期は30年だが、セシウム134の半減期は2年。福島原発事故では1対1の割合で出ているため、3年後には被ばく線量は現在の半分になり、10年後には4分の1になる」と解説しました。

 除染については、福島県二本松市で実施された「地表5センチメートルをはがして地中に埋める」との例を示し、暮らしの中で除染する方法として、「水に溶けやすいセシウムは『水で洗い落とす』『ゆでる』『煮る』などの対策を行えば、かなり減らせる」と紹介しました。