「しんぶん赤旗」2011/11/11
選考委員会形がい化を指摘  
諫干入植百条委で堀江県議

  国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の営農地に自民党の金子原二郎参院議員(前県知事)と同党の谷川弥一衆院議員の親族企業が入植した選考過程を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)は7日、第4回会合を開き、当時の選考委員会の委員長と委員1人を証人尋問しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は、選考委員会で基準を決める以前に事務局が先駆けてその基準で調査を行っていた点を指摘。
 「選考委員長と事務局の間で選考基準等を取り決めたのではないか」と詰め寄ると、選考委員長は「選考委員会を開かずに示し合わせた」と指摘を認めました。

 百条委員らは、選考委員会形がい化の事実に「事務局の手の平で踊らされている」と厳しく批判しました。

 入植者評価の実質的権限を持っていた県農業振興公社の元事務局長と親族企業の調査を担当した元職員2人の証人は、次回22日も証人尋問することになりました。