「しんぶん赤旗」2011/11/3
諌早湾の早期開門を 
党長崎市県委 農水省に求める

 日本共産党の長崎県政府交渉団(団長 原口敏彦書記長)は、11月2日、農水省に対し、諫早湾干拓事業潮受け堤防排水門の早期開門、大雨のたびに繰り返される諫早湾・背後地のたん水被害対策などを要望しました。

 赤嶺政賢衆議院議員、田村貴昭衆院比例九州沖縄ブロック候補が同席しました。

 ?農水大臣が全開ではなく制限開門で長崎県などに説明していることに対し、「開門して有明海を再生させるという立場に立つべきだ」と迫りました。  
 西田京子諫早市議は、確定した高裁判決に従い、早期開門のために、県民、市民の対立を解き、住民が安心してくらせるように対策をとって欲しいと訴えました。

?赤嶺議員は、「農家と漁民の利益は一致する。農業用水の確保も防災も開門と無関係に手立てをとるべきだ」と追及しました。

?担当者は、「開門に向けて地元の理解を得て前に進めたい 」とのべたものの、制限開門もあるとの見解を繰り返しました。

?? たん水対策では、今年8月の大雨で大豆畑40ヘクタールが水につかり全滅した問題をとりあげ、諫早湾干拓事業を推進する一方で、灌漑用水や排水設備の要求に背を向けてきた国の対応を批判。国の責任で、たん水被害で苦しむ森山地域の抜本的な排水対策を行うよう要求しました。

 担当者は、「被害は承知している。必要な支援はしていきたい」と回答しました。