「しんぶん赤旗」2011/11/02
玄海原発4号機再稼働へ
 「やらせ」反省どこへ
 
党長崎県委 政府に抗議

  「やらせ」の反省はどこに―。九州電力が玄海原発(佐賀県玄海町)4号機を再稼働することを一方的に決め、地元の佐賀県知事や玄海町長が容認の意向を示したことに、怒りや不安の声があがっています。

  日本共産党長崎県委員会は1日、国会内で政府に、10月4日に復水器の作業ミスで緊急停止した九州電力玄海原発4号機(佐賀県玄海町、118万キロワット)の再稼働は認められないとして抗議し、安全対策を要請しました。

 要請では「安全な原発などありえないのだから、原発の再稼働は認められない」と指摘し、原発依存から脱却して自然エネルギーの本格的導入に転換することを要求。広範囲に被害をもたらしている東京電力福島第一原発事故に照らして防災対策重点地域(EPZ)を拡大すること、九電に関係自治体と安全協定を締結するよう指導することを求めました。

 田村貴昭衆院九州沖縄ブロック候補は「やらせ問題に無反省な九電が重大事故で停止した原発をこんなに速く再稼働させることに住民は納得していない」と指摘。
 周辺自治体の首長も戸惑いや怒りを表明していることにふれ、「九電が地元への説明責任を果たしていないにもかかわらず、経済産業省が再稼働を妥当などというべきではない」とのべました。

 経済産業省エネルギー担当庁の担当者は「できるだけ地元へ説明すべきと言うのは同じ考え方」と答えました。

 要請には、山下千秋佐世保市議、西田京子諫早市議、安江結子松浦市議、津村國弘元長崎市議、渕瀬栄子西海市議候補、原口敏彦県委員会書記長らが参加しました。