「しんぶん赤旗」2011/10/24
石木ダムいらない
 佐世保市で全国集会開く

  長崎県が推進する石木ダム(川棚町)の問題で、建設に反対する住民らが実行委員会をつくり、23日に「本当に必要? 石木ダムはいらない! 全国集会」を佐世保市内で開きました。

 石木ダム建設絶対反対同盟、石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会、水問題を考える市民の会、石木川まもり隊の4団体が主催し、約500人が参加。

 日本共産党の堀江ひとみ長崎県議が来賓あいさつし、山下千秋佐世保市議も佐世保市民を代表して、意見を述べました。

 京都大学名誉教授の今本博健氏(写真)が「ダムが国を滅ぼす」をテーマに講演し、@限定的な治水で機能上の問題A地域社会と環境を破壊する悪影響B堆積した土砂を撤去する必要が生じる持続性の問題―の3点でダム建設推進への懸念を示しました。

 水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之氏は、実態と乖離(かいり)した過大な水需要をグラフで示し、「必要水量はすでにあり、ダムは不要」とのべました。

 反対地権者の1人は「建設反対の理由は、今の生活に価値があるため。ともにダム問題を考えてほしい」と訴えました。