「しんぶん赤旗」2011/10/21
入植選考修正に疑義 
県議会百条委3証人を尋問 

  国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の営農地に自民党の金子原二郎参院議員(前長崎知事)と同党の谷川弥一衆院議員の親族企業が入植した選考過程を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)は19日、第3回会合を開き、関係者3人を証人尋問しました。

 証人として呼ばれたのは、入植者を決めた県農業振興公社の元事務局長と親族企業の調査を担当した元職員2人です。

 2007年の入植者選考当時、3人は親族企業の収支計画などをもとに評価。他の担当者を交えた計8人で修正し、選考委員会に原案を提出しました。

 調整段階で親族企業の評価が上方修正されたことに、日本共産党の堀江ひとみ県議ら百条委員らは、「中立性や公平性を欠く特別扱いをしたのではないか」とただしましたが、3人の証人はいずれも否認しました。

 評価を修正する会議の議事録などがないことに委員らは「恣意(しい)的に残さなかったのではないか」と厳しく追及しました。

 次回11月7日は3人の他に選考委員会の委員長ら2人を証人尋問することを決めました。