「しんぶん赤旗」2011/10/13
関係者を証人尋問へ 
長崎・諫早干拓百条委 "説明不十分”

 国営諌早湾干拓事業(長崎県諫早市)の営農地に、自民党の金子原二郎参院議員(前長崎知事)と同党の谷川弥一衆院議員の親族企業が入植した選考過程を調べる長崎県議会の調査特別委員会(百条委員会)が11日に開かれ、当時の選考にかかわった関係者3人を証人尋問することを決めました。
  証人として出頭を求めるのは、入植者を決めた県農業振興公社の元事務局長、親族企業の調査担当者の元職員2人です。

 この日の百条委員会で、委員の1人、日本共産党の堀江ひとみ県議は、入植企業のTGF(前知事らの親族企業)の評価が修正された点を「法人名がわかる事務局のさじ加減で決めたのではないか」と質問。

 参考人は「担当者8人は、2人一組で審査・採点した後、全員で修正を行った」と答弁したものの、その後、多くの食い違いが生じ、質問に答えられない場面もありました。

 委員らは、参考人の経緯説明が不十分とし、虚偽証言時の罰則などの強制力のある「証人尋問」を行うことになりました。