「しんぶん赤旗」2011/9/2
長崎の青年、被爆者を訪ねる 
「私の知らない歴史。勉強になる」

  長崎の青年による平和活動団体「P‐NATS(ピーナッツ)」は20日、長崎市内で5回目の被爆者訪問を行いました。

 「被爆体験の継承と発信」を目的として県原水協と連携した企画です。

 6人の青年が森口正彦さん(73)=長崎市本原町在住=の話を聞きました。森口さんは6歳のとき、入市被爆。原爆投下直後、市外から原爆の閃光(せんこう)とキノコ雲を見たと言います。10日後に家族に連れられ市内に入りました。

 森口さんは「『原爆投下から2週間以内、爆心地から2キロ内で生活』という規定が当時あり、私たちは2・1キロの地点で生活していたため、被爆者手帳をもらうことが難しかったです。距離で被爆者とそうでない者を決めるのはおかしい」と語りました。

 森口さんは、戦時中の日本の加害責任にもふれ、「被爆者は日本の戦争責任についても語るべきです」とのべました。
 30歳の青年は「私たちの知らない歴史があると感じ、勉強になりました」と感想を語りました。