「しんぶん赤旗」2011/9/5
諫早湾干拓の被害訴え
 水郷水都全国会議開く

  水郷水都全国会議現地実行委員会は4日、長崎県諫早市内で第27回水郷水都全国会議・諫早大会を開きました。

 約120人が参加し、諫早湾干拓事業による環境悪化で、アオコの被害を訴える漁民らの映像を視聴しました。

 「よみがえれ!有明訴訟」弁護団の馬奈木昭雄弁護団長は「諫早湾排水門開門を実現する道」について講演。
 「有明訴訟」の経緯を説明するとともに、諫早湾干拓事業の利権構造を指摘し、「諫早湾干拓事業につぎ込んだ税金を県民生活の向上に使えば、生活は良くなると伝える必要がある」と訴えました。

 水郷水都全国会議共同代表の保母武彦氏(島根大学名誉教授)は「諫早湾をめぐる問題の解決をどのように探るか―諫早と中海を例に―」と題して講演しました。

 保母氏は島根県宍道湖・中海の事例と諫早湾干拓事業を比較。東日本大震災を契機に防災型環境破壊の復活を懸念し、「諫早湾の開門問題の正しい解決が震災の復旧・復興のモデルになることを期待します」とのべました。