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原爆観測機器落下地は
青年平和団体が訪ねる
長崎の青年による平和活動団体・P‐NATS(ピーナッツ)は28日、原爆投下時に落下傘をつけて投下されたラジオゾンデの落下地点(長崎市東部と諫早市南西部)を訪問しました。
ラジオゾンデは、原爆の威力・爆圧や強度・熱度などを測定する機器です。本来は気象観測用の装置ですが、当時、原爆観測用として利用されました。計測したデータはグアム島の米軍基地に発信されました。
ラジオゾンデが落下したのは、長崎市上川内(爆心地から11・6キロ)・諫早市補伽(同12・5キロ)・諫早市嵩(同13・3キロ)の3カ所。
爆心地から東に約7キロとされた被爆指定地域から大きく外れ、被爆地域拡大の問題でも議論の対象となっています。原爆投下直後の風向きを示す長崎の重要な史跡でもあります。
案内人の男性(36)は「爆心地から離れた山の中で原爆とは無縁とも思えるような場所でしたが、こんなところにも被爆遺構があるのかと感じました」とのべました。 |