「しんぶん赤旗」2011/8/17
精霊流し 
震災犠牲者追悼 「東北丸」出船 

  3月11日に起こった東日本大震災の犠牲者を追悼するため、長崎市の地元の中小業者らが中心となって実行委員会をつくり、ボンの伝統行事「精霊流し」を大雨のなか行いました。

 実行委員長の佐々木俊美さん(広告・イベント会社経営)は「最初は自分一人で東日本大震災のために小さな精霊船を出そうとしていましたが、賛同者が集まり、立派なものになりました」とあいさつしました。

 追悼コンサートが開かれ、参加者は歌声に耳を傾けていました。

 午後5時に「東北丸」(全長9・5メートル、高さ3・5メートル)が出船し、掛け声と鐘の音とともに参加者らが船を動かしました。船の帆には、被災者に向けての長崎市民からのメッセージを書き込んだ短冊が飾られました。