「しんぶん赤旗」2011/8/9
社会を変えて自然エネギー移行 
安斎氏講演

 ピースウィーク2011実行委員会は7日、長崎市内で安斎育郎・立命館大学名誉教授を招き、「福島原発事故から何を学ぶか―どうする日本の原発政策」と題した講演会を開きました。

 安斎氏は手品を使って人間のだまされやすさを実演し、原発の「安全神話」を「国家の信用詐欺」と批判しました。

 メディアの報道をより悪いことと比較して原発事故を軽く見せる「悪しき相対性理論」があると強調し、危機はまだ去っていないと訴えました。

 国と電力会社と地方自治体と地域住民による「原発促進翼賛体制」が作られたと訴え、「我々が恩恵を受けて未来の世代に放射性廃棄物の管理を委ねて良いのか」と参加者に問いかけました。原発をなくすにも自然エネルギーに移行するにも社会が変わる必要があることを訴えました。