佐賀県知事に長崎県の意見を聞いて判断を、と求めよ  堀江県議が一般質問


 7月1日、日本共産党の堀江ひとみ県議は、6月定例議会一般質問立ち、原発問題などで中村知事の姿勢をただしました。

 原発問題については、「原発事故について人災という認識はあるのか」と問いただしました。知事は、「まだ充分検証がされていない段階であり、人災とは言い切れない」と答弁しました。

 堀江県議は、日本共産党の原発新提案を示しながら、「5年から10年かけて、原発から撤退し自然エネルギーに切りかえて行くことは可能」だと強調し、「原発から撤退する」姿勢を持つべきだと、指摘しました。

 また、佐賀県の玄海原発について、国が「運転再開」を、玄海町と佐賀県に求めている事態を受けて、「長崎県の知事として、『隣県である長崎や福岡両県の声を聞いて判断すべき』と、佐賀現知事に要請すべき」と、迫りました。

 これに対して中村知事は、「佐賀県知事は立地県の立場から判断している。国には意見を言うが、佐賀県に要請するつもりはない」という姿勢に固執しました。

 さらに、石木ダムの建設についは従来からの「何としても建設する」という姿勢を繰り返し、住宅リフォーム助成制度をつくれという質問にも、前向きな答弁はありませんでした。

 傍聴してた長崎市内の女性は、「これだけ原発が問題になっているとき、被爆県の知事として情けなかった。堀江県議は県民の気持ちをよく代弁してくれた」と、話していました。