「しんぶん赤旗」2011/5/24
割れたガラス浴びた学生が…
被爆者から体験聞く 青年7人「伝えたい」

 長崎の青年による平和活動団体「P‐NATS(ピーナッツ)」は22日、長崎市内で4回目となる被爆者訪問をおこないました。

 「被爆体験の次世代への継承と発信」を目的として県原水協と連携した企画です。

 7人の青年たちは、上野町に住む被爆者の山田フジエさん(87歳)に話を聞きました。山田さんは県原水協の佐藤澄人事務局長の叔母で、23歳の時に爆心地から約1・6`離れた長崎駅前で被爆しました。
 「大きな音がしてガラスが割れ、2階に住んでいた学生が裸でガラスを浴び、ケガをして泣いていました」と当時の惨状を語りました。

 東京から長崎を訪れていた原水爆禁止世界大会実行委員の小林秀一さんも参加。「2発の原爆で亡くなった21万人の命を実感するため、折り鶴に平和への祈りを託す、『21万羽おりづるプロジェクト』を企画しています」と今年の世界大会について語りました。

 長崎の青年らは、世界大会に向けて、今後も被爆者訪問を続けていくことを確認しました。